キャバ嬢~詩音の誕生~

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最悪な時間も無い中 あたしは少しテンパっていた。      (名前どーしよう…。) 色んな好きな漢字を 組み合わせてみながら 考えても時間は経ち 焦るばかり     すると専務が 『取り合えず仮の名前でメアリーでやってみて』 そう言い あたしのテーブルには 店の源氏名の書く覧が空白の 空名刺を置いてスタスタと 奥の方へ行ってしまった。   (待ってよぉ!!メアリーっておかしいだろ。) 『可愛いぢゃんメアリー!漢字作ってみたら?』 のーちんは自分の名前に満足気にあたしに言ってきた。 普通なら凄く腹たつ事なのに この悪気の無い感じ なんか憎めないんだよね…。   そしてこの日は 自己紹介などする暇などなく あたしは キャバ嬢『メアリー』で仕事を 始める事になった。
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