キャバ嬢~詩音の誕生~

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オープンの時間 『いっらっしゃいませ!』 黒服のボーイが 一斉に声を張り上げた。 同時にあたしの脈も上がり始めた。     女の子を選んでお客さんに 付ける“付け回し”の人が あたしの事を見る度に (まだあたしを選ばないでぇ!)   とうつむいていた。 『緊張するねぇ!でも初めはめりと一緒になるべくつけてくれるって言ってたから安心。』 隣では相変わらずなのーちん。 そのノー天気そうな笑顔に ドッと緊張がほぐれた瞬間…   『えっ~と…マリアちゃんとメアリーちゃん行くよ。』   (!※◆&#☆□%!来た!)  のーちんと顔を見合わせ 唾を飲み込んだ。
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