威光と塵芥

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闇の淵から音も無く生まれ 気概も俗念も無い 興じる精力も萎み 体は朽ち果て捨て腐れ もう自嘲すらしない 奇怪なほど険悪で陰湿 切れ切れの言葉は本意を持たない体たらく もうやめろよ 病めろ いっそとろけろ暗闇に ノイズも聞こえない誰しも似通ったような話はあるもの 同じじゃない 私のケース 縛られて責められて憤りやるせなさ 絶望なんて安直 畏敬じゃないただの思念の暴走 自己顕示が卑しく醜い姿を呈してる いつまでもどこまでも進歩なし 惰性 ならば巡って自己完結 憐れ まだ包括する空気に慣れない 未開の地 心のどこかではもう答えは出てる ご都合主義でも誰より分かっている自身 映写された理想に屈する私 もうはしたなさがとどまることを知らない 一方では冷めて予定調和をする でも本質的な人間性は無情にも気丈じゃない 何から何まで取り乱す 自尊心の失墜 底無しに惨め この螺旋 褒められたものじゃない ネガティブが無尽蔵に口をついて噴出する醜悪を吐露 誰に聞かすでもなしに宙に浮く呪いの言葉 なんて不始末 脈絡なしに思い出は美化 取り繕う まやかして直隠し 表裏の希望と絶望 捏造しよう誤魔化そう 他言無用一切不問 右に倣う風潮 誰しもがやってきた 反面では嫌悪し隔絶していたのに既に同じムジナ 忌々しい 込み上げる 吐き散らす破廉恥で下劣な悪態 そして振り払うかのようにだんまりを決め込む したたかなり人間の本能 往生する時までは痛みを緩和してどこまでも逃げる 消えた理性 もう初心は折れた 食指をのばす遅延性の毒 いたぶる パラドックスは未来と過去で苦しめる 氾濫させる災厄 いささか蠱惑的でもあるそれは鼠がえしの罠 そして餓死させる 開花する狂気 光の中光のスピードで半永久的に恐怖を見せる 壊れるまで 時に失速し活路を模索する それもガラクタ 辛うじてつかみ むしゃぶりつき 吸い付き 舐め回す 十中八九こんな時 恍惚の最中 至福で満たされることもない貪欲はおぞましい餓鬼さえ彷彿させる 蝕む 何かを 憑依のように喰らう 何が起きても無関心 意に介せぬ街行く人達 各々の十字架を背負って堕落を黙殺 悦楽を求めて 抗う価値観を攻撃する凶暴性 必然 ならいい もういい もうつかれた 眠りたい 私も搾取され淘汰されるなら権力も地位も羨望もエゴも無駄な諸行 関せず 横槍も言いくるめてたらい回しの責任転嫁 するのは容易い 看破した下らない集団心理
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