交錯する想い

31/35
前へ
/178ページ
次へ
たまらず、屋上から脱出して湯澤と共に学校をサボッてしまった。  そして、例によって例の如く海に・・・・。  誰も居なくて落ち着くんだよな、此処が一番。 そんな事を思いつつ、浜辺に近い階段に座り、目を閉じ、耳を澄ました。  引いては寄せる波の音。  「・・・・総長」 「ん?」 「ちょっと・・・・」 ただならぬものを感じて、目を開けると。  少し遠くに黒い集団が居るのが見えた。  「なんか、やばそうだな・・巻き込まれる前に帰ろうか・・・・」 下手に絡まれるより先に引き上げる方がいい。 「煉」 階段の上から聞き覚えのある声がした。
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3133人が本棚に入れています
本棚に追加