俺にはお前だけ

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嫌な予感が湯澤の一言で現実になった。  『総長が、親戚と名乗る碧眼の男に連れ去られました』 「はッ!?」 碧眼・・・で思い浮かぶのは一人だけ。 ・・・・謐叔父サン。  携帯を握る手に力が入る。 兄貴達が話すのを止め、神妙な顔をして俺を見ていた。  『空港方面に車は向ってます!!』 謐叔父サンは、煉を・・・・いや、そんなことはさせないッ! 「・・・・分かった。追い掛ける・・・・・・」 通話を切り、顔を上げると兄貴達と目が合った。  「さて、我らが総長を連れ戻しに行こうか」 夏の言葉に、首を縦に振る。
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