俺にはお前だけ

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校門前に身内のヤクザ達が集合していて、その中には母さんと音歌サンの姿があった。  俺は西門のバイクの後ろに、天草達は車に乗った。  煉が連れ去られるまえに空港に・・・・。 手が届かなくなってしまう。 「西門、急げよ・・・・」 「ーーー分かってる、あせるな」 絶対に煉を連れていかせない・・・・。 黒塗りの車が先に二台発進して、その後を追従するようにバイクにエンジンがかかる。  煉。  ごめん、先に謝っておくよ。  俺はピストルの引き金に指をかけるかもしれない。  俺の世界で一番大切なのは煉だけ。自分の命だって惜しくない。
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