俺にはお前だけ

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**煉side**  長い夢を見ていた。  随分昔の夢を・・・・。  謐サンを、お兄ちゃんと呼んでいた頃の夢。  碧い瞳の少年が泣いていた。  “泣かないで” 碧い瞳の少年の顔が徐々に変わっていく。  今、一番会いたい。  一緒にいたい相手の顔に。  「雪成!!」  目を開けると、薄暗く狭い場所にいた。 激しい頭痛と吐き気。  そうだ、謐サンの車に乗って・・・・何かを嗅がされて。
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