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学校ももう少しで終わるところまできた。
さすがに昨日の
《学校の屋上置き去り事件》
と、その後の親からの3時間にも及ぶ説教明けの体には今日という日を過ごすには相当こたえる・・・。
そんなダサい名前の事件を思い出したりしてると、夕日が差し込む放課後になっていた。
すると、聞き慣れた声が聞こえる。
「よっ!」
「牙か・・・」
「珍しいな。学校始まって早々休むなんて。」
牙がふてきな笑みを浮かべる。
「・・でもこれはチャンスかもよ。」
「へ?何が?」
「鈍感だな~お前は・・・
つまり、今からお前の彼女んちに行ける口実が作れるってわけだろーが!」
「なっ・・・!!」
女の子の家なんか行ったことがないオレがミミさんの家に行くなんて・・・!!
そんなこと出来るわけがない!
「無理に決まってるだろ!
第一、ミミさんの家なんて知らないし・・・。」
「まあいいじゃねぇか!!
場所なら知ってるし、第一、お前がどういう風にこの恋を育てていくのが楽しみだしな。」
オレの意見は無視ですか・・・。
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