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どうしよう・・・。
ドアからミミさんが出てきたのはいいけど、目が合った瞬間からこの場が凍っている・・・。
〈まずい・・・。
とりあえずこの場を切り抜けないと・・・。〉
オレは何かわけのわからないことを言おうとしたが、
彼女のほうが一足速かった。
「・・・どうしてここにいるの?」
牙の情報網のおかげだなんて言えない・・・。
「いや、帰りがけ先生に頼まれてさ・・・。」
「そう・・・。」
また場が凍りついてきている・・・。
すると階段のほうからミミさんによく似た声が聞こえる。
「あれ~?
どうしたのミミ?
そんな格好で外出ちゃだめでしょ~。」
若いな~。いくつぐらいだろうか・・。
てかミミさんの親戚か何か?
なんとなく似てるし・・・。
「お母さん・・・。」
へぇ~、お母さんなんだ~~。
「・・・って、えぇ~~~~!!??」
「うわっ!!
びっくりした!!!」
オレの声に二人ともビビる。
「あっ、すみません・・・。」
「ごめんね~。
気が付かなかったわ。」
また無視されてた・・・。
やっぱりオレって存在感薄いのかな~~。
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