彼女はネコ耳!?

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なんとか学校が終わり、放課後になった。 オレは今すごく緊張している。 告白して付き合うことが出来るのだろうか。 それとも引かれてふられたりしないだろか………。 一抹の不安を感じつつ、オレは彼女が放課後には毎日来るらしい校舎の屋上に向うために階段を一段ずつ上る。 その階段の一段一段がものすごく高く感じた。 放課後の屋上ってどんだけベタな場所にいるんだ? いつの間にか屋上のドアの前にたどり着いていた。 ……ここに猫田さんが………。 ヤバい……なんか緊張してきた…… 屋上に出るドアの前でオロオロしていると、突然ドアが開く音がした。 「えっ……」 いきなりだったので びっくりした。 「あ、あの………何をしているんですか?」 この声は………まさか……… 猫田さん!!? 噂は間違っていなかったらしい。………でも………、 まだ心の準備ができてない! 「……あの……。」 猫田さんが不思議そうな目で見てくる。 「えっ!?  あ、あの……その………」 「?」 言え!今言わないでいつ言える? 牙をアッと言わせてやるんじゃなかったのかよ! これが最初で最後のチャンスだ! 当たって砕け散ってやる! 「あの……もしもし?」 「ね、猫田さん!!!」 「は、はい!?」 「……あの………、」 気を落ち着かせるために一呼吸入れる。 「前から好きでした! 付き合って下さい!!!」 勢いとはいえ我ながらなんてダサい告白の仕方なんだろうと後々後悔した………。 「えっ………」 驚いているのが顔を見なくてもわかる。 これは終わったな……
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