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秘密
~次の日~
オレは目のしたにくまをつくり、少しにやけながらに学校に行く。
商店街の人たちが変な目で見ているが、そんなことは気にもならなかった。
「……しかし、昨日メアドどころじゃなくて、名前も聞いてもらえなかったしな……。」
「……ハァ………。」
「よっ!!!どうした?そんなため息なんかついて?」
「なんだ、牙か……。」
「親友になんだはねぇだろ。
……さては好きな娘でもできたか?」
「…………。」
「……お、おい……まさかその反応は………、」
「ええっ!?お前とあの猫田ミミが付き合ってるだと!!??」
「バカ!! 声がでかい!!」
「あぁ、わりぃわりぃ。
……で?付き合ってるのはほ、ほ、本当か?」
「牙、お前動揺しすぎ………。
……いや、まだ告白しただけで……一応成功したけど……。」
「なっ……!?
お前のようなやつにあの美人がOKだと?」
こいつは毎回毎回気にさわることを……。
「一応な……。」
「……そうか~、ついにお前もこの世界に来たか~~。
これでお前も童貞卒業だな!」
「なっ……、テメエ!」
「だって本当のことじゃねぇか!
いや~長年付き合っていて、これほど嬉しいことはねぇな!
それじゃあこれから先の報告よろしく!」
牙はそういうとさっさと行ってしまった。
「あっ、てめぇ!」
クソッ、あんなやつに言うんじゃなかった……。
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