4ページ目 俵一也日記

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「きりーつ、れーい」 『さよならー』 学級委員長武久の号令で帰りのホームルームが終わり、2-Fの面々はそれぞれの帰路につく。 「帰りにゲーセン寄るべ?」だの「今日は帰りたくない……海が見たいの……」とかそういった声が飛び交う中、いつものように竜巳は親友達を呼ぶ。 「おーい、帰るぞー」 すると順々に返事が返ってくる。 「ああ!」 「うぃーっす」 「あっ待って下さいご主人様ぁ」 武久、美鶴、恋の3人の声が聞こ……3人? ……1人足りなぁい……。 いや別にどこぞの井戸から出現する幽霊さんではない。 いつもは4人分の声が聞こえるのだが…… 「あ、今日用事があるので」 このミステリアス王子(オプション天パ)の分が足りなかったのだ。
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