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「きりーつ、れーい」
『さよならー』
学級委員長武久の号令で帰りのホームルームが終わり、2-Fの面々はそれぞれの帰路につく。
「帰りにゲーセン寄るべ?」だの「今日は帰りたくない……海が見たいの……」とかそういった声が飛び交う中、いつものように竜巳は親友達を呼ぶ。
「おーい、帰るぞー」
すると順々に返事が返ってくる。
「ああ!」
「うぃーっす」
「あっ待って下さいご主人様ぁ」
武久、美鶴、恋の3人の声が聞こ……3人? ……1人足りなぁい……。
いや別にどこぞの井戸から出現する幽霊さんではない。
いつもは4人分の声が聞こえるのだが……
「あ、今日用事があるので」
このミステリアス王子(オプション天パ)の分が足りなかったのだ。
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