4ページ目 俵一也日記

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「絶対あれは俵くんだったって!」 興奮した様子で話しているのは2-Fの元気印2号である、柿元明里(カキモトアカリ)だった。 周りにいる他の女子や、よく明里と一緒にいる相田梨子(アイダリコ)と柄幹宮(エミキミヤ)も眉間にしわを寄せて聴いている。 竜巳はすぐさま美鶴を出撃させた。 自分では上手く話を聞けないと思ったのだ。べっ別に未だに女の子と話すのが苦手とかそういうんじゃないんだからねっ。……うん。 「カズがなんだって?」 あくまで通りすがりを装い聞く美鶴。明里はパッと振り向き、 「あっ美鶴くん。あのね、この前何気なく街を歩いてたの。1人で」 「1人いっ? 珍しいなぁ……相田と柄幹はどうした?」 2人の方を見て尋ねる美鶴。
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