691人が本棚に入れています
本棚に追加
美鶴は一気にテンションを落とし、
「あ、す、すんませあぁーーーーっ!」
謝りながら叫んだ。
何事かと立ち上がった美鶴が指差す先を見る。
そこにいるのは注意してきた店員……というか、
「いやホントに迷惑ですから」
俵一也であった。
「……で? 何してんのカズ」
一也が休憩に入るまでの間で落ち着いた美鶴が、Veryベリーの制服を身に纏った一也に聞いた。
「見てわかるでしょ。バイトですよ」
さも当たり前だと言うように一也は答えた。
「そりゃまぁわかるけど……なんでバイトならバイトって言わなかったんだよ」
「だって聞かれなかったもん」
「めっちゃ聞いたわ!」
怒鳴りつつ、ダン! と机を叩き立ち上がる美鶴に、竜巳達は人差し指を口元に「しー」のポーズ。
あ、すいませーん。と再び大人しく座る美鶴。
最初のコメントを投稿しよう!