4ページ目 俵一也日記

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美鶴は一気にテンションを落とし、 「あ、す、すんませあぁーーーーっ!」 謝りながら叫んだ。 何事かと立ち上がった美鶴が指差す先を見る。 そこにいるのは注意してきた店員……というか、 「いやホントに迷惑ですから」 俵一也であった。 「……で? 何してんのカズ」 一也が休憩に入るまでの間で落ち着いた美鶴が、Veryベリーの制服を身に纏った一也に聞いた。 「見てわかるでしょ。バイトですよ」 さも当たり前だと言うように一也は答えた。 「そりゃまぁわかるけど……なんでバイトならバイトって言わなかったんだよ」 「だって聞かれなかったもん」 「めっちゃ聞いたわ!」 怒鳴りつつ、ダン! と机を叩き立ち上がる美鶴に、竜巳達は人差し指を口元に「しー」のポーズ。 あ、すいませーん。と再び大人しく座る美鶴。
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