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見知らぬ男は確かに言った。
僕の父を殺したと……。
「だ、誰だよ、あんた」
「だーかーら、お前の親父を殺した男だよ」
男はけだるそうに言って、部屋に上がろうとしてきた。
「ちょちょ!待てよ!何入ろうとしてんの」
男はじっと僕を見る。
「いいじゃねえか、今日はハロウィンだぜ。突然の訪問着は招くべきだ」
男の瞳には人を物怖じさせる力がある。
しかし、殺人をこいつは犯したと言ってる。
そんな奴を部屋に入れて無事に済むとは思えない。
僕の警戒信号は回りっぱなしなんだ。
「あ……怪し過ぎるんだよ!ハロウィンならお菓子でもやるから、帰ってくれよ!」
頼むから……。
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