6人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「……で」
小さなテーブルを向かい合う形で僕らは座った。
「どういう事ですか?」
男は質問を聞いてるのか聞いてないのか、出したお茶を飲んでる。
「美味い茶ぁ入れるなぁ」
こだわりの梅コブ茶だからな。
……ふざけてんのか?
「父を殺したってのは、どういう事ですか?」
僕は感情を押し殺し、静かに聞いた。
「そのままの意味だよ。で、調べて唯一の肉親である君を訪ねたわけだ」
僕は一つ溜め息をつき、男を見据えた。
「そうじゃない。……ここに来た理由は何だ?」
最初のコメントを投稿しよう!