第一秘書、工藤大樹の災難。

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    インターホンを押すと同時に、中から鍵の開く音がする。     ここのドアは中からの開閉が可能となっている為、いつものようにドアを開けてリビングまで直行する。     だが、ここで気をつけておかないといけないことは、必ず声を上げながらリビングまで向かう…ということだ。     美優ちゃんが安定期を向かえ、目立たないながらも、5ヶ月になったらしく、最近は朝からイチャついてることが多い。     以前の要は、一人の女に入れ込むことはなく、常に二人、三人と女の影があったが、美優ちゃんと出会った後は、そういう事もなく、美優ちゃん一筋といった感じだ。     大樹「かっなめ~!そろそろ出勤ですよ~。」     今朝も声を張り上げながら、リビングへの扉を開ける。     美優『ほら、大樹さん来ちゃったじゃない。もうダメだよ?』     要「待たせとけばいぃさ。そんなことより、美優といる方が大事だ。」     ほら…、今日もこれだ。    大樹「……ハァ、もうそんな時間はありませんがね?」     美優ちゃんを後ろから抱きしめて、お腹に手をあて、顎を肩にのせてイチャついてる要の後ろ姿に向かって、リビングの扉の柱にもたれ掛かりながら、呆れたように声を掛ける。    
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