予感

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「行ってくるわ」 「気をつけてね 行ってらっしゃい」 革靴に足を突っ込み 玄関を出る さすがに10月の終わりともなると 朝の空気は少し冷たい 駅までの道のりが なんとなく憂鬱に感じる 「よっ ヒロ」 「おぉ」 小学校からの同級生 長谷川 直人だ 「つか寒ィな 肉まん食いたくね?」 「朝から肉まんかよ」 ハセの言葉に 軽く笑いながら ホームにすべり込んで来た電車に乗り込んだ その時だった
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