玉手箱、出会う

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「優香はさぁ~昔っから真面目でさ、いつも弱い者の見方する優しい子なんだよね~」 山田邦子はそう言っておしぼりで脇をゴシゴシ拭いた。 あ…最低だコイツ… オッサンでさえ顔拭いて終わりだぜ?脇とか有り得ねえよ。。しかもおしぼり黄ばんでるし 「弱い者イジメは許せないよ!最低の人間のする事じゃん!」 優香が拳でテーブルを殴りながら言う。 やべーマジで神取さんだ。恐い… てかよ、俺ってさっきいじめられてたの…?なんかショックなんですけど…てっぺんからの汗が半端ないんですけど… 『あ、あのさ…もういいよ…俺のせいでなんかすいません。来るべきじゃなかったかな…グフ、ヘヘ』 ちょ、俺カッケー!すげえいい奴。男前。自分で自分を褒めたいです!I was ケ゛ーーーイ!!ヒュ~ 「確かにそうだね」 ∥∵∥…え? 「悪いけど、来るべきではなかったよ。玉手箱君は暗いし不細工だし加齢臭もする。おまけに口も生臭い。合コンには向いてないよ」 山田邦子が冷たく言い放った。 皆唖然としている しかし山田邦子は止まらない。 「あのね、これは玉手箱君の為に言ってあげてるの。次また合コン参加したらもっと傷付くかもしれない。私は偽善は嫌いなの。皆は気付かない内に、玉手箱君に酷い事をしてるのよ?」 正論過ぎて、誰も何も言い返せない…
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