第①話

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同じクラスだからこそ気まずいみたい…。 また会ったら好きになってしまうから-。 「しお、ありがとう。明日も学校休む。」 明日は、球技大会…。 「おい、テンション下がる顔してんじゃねーよ。」 誠くんにデコピンをされる。 「いっ…つたぁ~っ。」 「もう少し可愛い反応出来ないのかよ。」 すみませんね。どうせ可愛いくないですよーだっ! 「さくらって奴の事を気にしてるんだろ…?」 えっ!?何で知ってんの。 「裕紀と春紀は兄弟だし俺ら従兄弟だから。」 い、いとこって…聞いてないんだけど! 「アイツらは婚約者いるし坊ちゃまだし、さくらとか言う奴と許されるわけがないからな…。 ある程度のお嬢様じゃないと付き合いなんて親は反対すんだろ。」 ……さくら…。 「でも…お前が心配しなくても裕紀は大丈夫。 アイツには、あの女しかいないって今から分からせてやるから。」 コイツ…何するんだ!? 「ほ~ら来たじゃん」 右を向くと、さくらが来ていた。学校休むって昨日言ってたのに…。 「今日は、球技大会だぞ?この機会を逃せねーだろ。」 …敵に回すと怖いな…。 .
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