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はぁー、なんか疲れたよ。
春紀先輩の裏は知るし、誠くんには告られるし。
…電話だぁ…。
「…もしもし。俺だけど明日ハルと迎え行くから。」
「ちょ、ちょっと…用件だけかよ。」
迎え行くだけですぐ切るとか自己チューすぎ!
私の意見はないわけ…?
「…ホントにいるし。」
朝から深いため息。この2人と関わりたくない。
「栞ちゃんに誠が告って振られたんでしょ?マヂ笑えるっつーの。」
誠は眉間にシワを寄せる。
「なら、俺と付き合う?」
「…お断りいたします。」
冗談でも、そんな事を言わないでよね。
ちょっと耳かして…と、春紀先輩に言われる。
「誠って、栞ちゃん大好きな奴だからさ~女って栞ちゃんだけしか知らないの。」
大好きって…まさかね。
「栞ちゃんの事、ま~いにち妄想しちゃってんだよ。」
「おい、お前変な事言ってんじゃねーよ。」
誠は不機嫌になる。
「…栞、行くぞ…。」
今、呼び捨てで呼んだ?
誠くんに腕を掴まれながら歩く。
「…ホントだから。」
「えっ、何が…?」
声が小さくて聞こえないんだよ…。
「好きってのはホント。
妄想ってのは少し?いや…まぁ、とにかく好きなのはホントだから。」
誠くんが私を……?
「だから覚悟してね。」
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