第①話

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覚悟してね。って言われても何を覚悟するのよ! 「…はぁ…メンドイ。」 教室は天国だよぉ…。 「しお~、どうしたの?」 「うーん、なんか疲れたから後で話すよ。」 ホントに色々と疲れる。 放課後の図書室だけが癒されるわぁー。 「また、図書室かよ。」 疲れる原因が来た…。 「どうでもいいでしょ? 私を1人にさせてよね。」 「俺は、お前といたいから来たのに…つめてぇ。」 はいはい。勝手に言って下さいなぁ。 「あのさ、今度の球技大会カッコイイ姿見といて。」 ニコッと笑う誠くんに少しだけドキっとした。 「見ません!絶対にね。」 「お前のクラスと初戦だから見に来いよ。」 げぇっ…初戦とか…。 「サッカーだし裕紀もだろ?なら、さくらって奴も来るんじゃねーの?」 コイツ汚い…。さくらは煩いから断る事が出来ないの知ってる…。 「どーせ、俺が勝つし。」 裕紀は現役サッカー部なんだから負けるわけない。 「俺が勝ったらご褒美ちょーだいよ。」 「何でもしてやろーじゃないの。」 裕紀は強いんだから。 「楽しみにしてる。」 そう言って誠くんは何処かに行ってしまった。 .
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