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「裕紀、ぜ~ったいに球技大会優勝してよね。」
部活帰りの裕紀に何度も言う。
「しお何回目…?
部活で疲れてるんだから静かにしてよ。」
あわわ、ごめんねっ。
「…ただいま。」
「お帰り~部屋で彼氏が待ってるわよ。」
…と、何故か入らないウィンクをされる。
「…って、彼氏!?」
「お母さんに似てイケメンGetなんてやるじゃない。」
だぁぁあ~~っ!!
階段を勢いよく駆け上がる。
「…何でいるのよ。」
「別にいいじゃん。」
よくない。よくない。
「…どうして私につきまとうのよ。」
「好きだからじゃん。
それ以外に理由はない。」
真顔で言わないでよ…。
ドキっとしたじゃない。
「…もしも栞が好きじゃなくても必ず俺を好きにさせてみせる。」
「……っ」
「栞しか女と思えないし、栞しか話たくない。」
…そんなに好きと言われたら断れきれないよ…。
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