始めは終わりに

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彼がいるのは中堅のソフトウェア開発企業だ。 彼は若くして大きなチームでパソコンのソフトウェア開発を担当している。 チームの人間と話すのは仕事の話しばかりで、必要なやりとりのほとんどは社内メールだった。 彼は口数の多い人間ではなかったし、就職して会社とはこういうものだと認識した。 彼の環境が特別だったわけではなく彼の勤めている会社では、それがあたりまえだった。
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