第二部

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マシンガンの銃弾が少年目掛けばらまかれた。 「ちっ、うるせぇハエだ!」 ジャイアン(登録番号4番)は狙われていた。 見えない敵の恐怖。 それでも手に握った大型拳銃のおかげで、幾分は気持ちが楽だった。 それでも極限の緊張感は否めないが。 ジャイアンは逃げながらも反撃の機会を待っていた。   …………………………   のび太(登録番号12番)と同じように、見知らぬ場所へ飛ばされたジャイアン。 気が付いた場所は建物の中だった。かなりの高さを持つビルの屋上。 ジャイアンはゆっくりと起き上がり、辺りをぐるっと見回した そこには都会とは言えないものの、町が広がっていた。 ジャイアンもリュックが落ちていたことにはすぐに気がついた。 とりあえず腰を下ろし、リュックの中身を広げた。 5分間ほど、たっぷりと考えこんだ後、 ジャイアンは【武器】を握り再び立ち上がった。 意外にも冷静にルールを分析し作戦を練っていたのだ。 ジャイアンのリュックに入っていた武器、それは拳銃の中でも かなり強力な部類に入る大型拳銃【デザートイーグル50A.E】だった。 [A.E弾という特殊な弾丸を使用する世界最大級の拳銃だ。]
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