第二部

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逃げる際に左肩に銃弾がかすってしまいダメージを受けていた。 家にあったゲームならば(正確にはスネオのものだが)、いくらダメージを受けても 緑の草を使えば完全回復したが、実際にはそんな事は有り得なかった。 ジャイアンはとりあえず一度地面に座り、着ていたTシャツの袖を破って縛り応急処置を施した。 しかしそんなことをしている間にも敵は追って来ていた。 後方から時折ガサガサと物音がしていたから、すぐに解った。 明らかに人間の動く音だ。 ジャイアンは考えていた。 もうなりふり構ってられない。闘うしかない。 しかし…敵は誰だ?あのヒステリー声はおそらくスネオのかあちゃん(登録番号6番)だ。 まぁ、擬似的に死ぬだけだから遠慮はしない。 武器は多分自動小銃…。あの速さで撃てる。 だとしたら…むやみに近づくのは危険だ。
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