いのちの詩

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ごめんなさいね おかあさん   ごめんなさいね おかあさん   ぼくが生まれて ごめんなさい   ぼくを背負う かあさんの 細いうなじに ぼくはいう   ぼくさえ 生まれなかったら かあさんの 白髪もなかったろうね   大きくなった このぼくを 背負って歩く 悲しさも 「かたわな子だね」とふりかえる つめたい視線に 泣くことも   ぼくさえ 生まれなかったら   ありがとう おかあさん   ありがとう おかあさん   おかあさんが いるかぎり ぼくは生きていくのです 脳性マヒを 生きていく 優しさこそが 美しい   そんな 人の生き方を 教えてくれた おかあさん   おかあさん あなたがそこに いるかぎり
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