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俺はハッピーの変わり果てた姿を見て、今度中年女に会えば、
次は俺がハッピーのように・・・と思い、すぐにでも家に帰りたくなった。
その時、淳が
『タッチ・・、タッチの死体が無い!タッチは生きてるかも!』
と言い出した。
すると慎も
『きっとタッチは逃げのびたんだ!きっと基地にいるはず!』
と言い出した。
俺もタッチだけは生きていて欲しい。
と思い、三人で秘密基地へと走り出した。
秘密基地が見える場所まで走ってきたが、慎が急に立ち止まった。
俺と淳は『!中年女?!』と思い、慌てて身を伏せた。黙って慎の顔を見上げると、慎は
『・・なんだあれ・?』
と基地を指差した。
俺と淳はゆっくり立ち上がり、基地を眺めた。
何か基地に違和感があった。何か・・・
基地の屋根に何か付いている・・。
少しずつ近づいていくと、基地の中に昨夜忘れていた淳の巾着袋
(淳は菓子をいつもこれに入れて持ち歩いている)
が基地の屋根に無数の釘で打ち付けてあるではないか!
俺達は驚愕した。
【この秘密基地、あの中年女にバレたんだ!】
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