危険な好奇心

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近づいてよーく見てみた。 『淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺・・・』 無数に釘で淳・呪・殺と壁や床に彫ってあった。 淳は『え??・・』 と目が点、というか、固まっていた。 いや、俺達も驚いた。なぜ名前がバレているのか! その時、慎が『淳の巾着や、巾着に名前書いてあるやん!』 『?!』 俺は目線を屋根に打ち付けられた巾着に持って行った。 無数に釘で打ち付けられた巾着には確かに 【五年三組○○淳】 と書かれてある。 淳は泣き出した。 俺も慎も泣きそうだった。 学年と組、名前が中年女にバレてしまったのだ。 もう逃げられない。 俺や慎の事もすぐにバレてしまう。 頭が真っ白になった。
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