危険な好奇心

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ハッピーとタッチ。 秘密基地よりもかけがえの無い2匹を俺達は失った事を痛感した。 慎は立ち上がり 『よし、このカメラを早く現像して警察に持って行こう。』 と言った。 俺達は山を駆け降りた。 山を降り、俺達は駅前の交番へ急いだ。 『このカメラに納められた写真を見せれば、中年女は捕まる。俺らは助かる。』 その一心だけで走った。 途中でカメラ屋に寄り現像を依頼。 出来上がりは30分後と言われたので俺達は店内で待たせてもらった。 その間、慎との会話はほとんど無かった。ただただ 写真の出来上がりが待ち遠しかった。 そして30分が過ぎた。 『お待たせしましたー。』 バイトらしき女店員に声をかけられた。 俺と慎は待ってましたとばかりにレジに向かった。 女店員は少し不可解な顔をしながら 『現像出来ましたので中の確認をよろしくお願いします。』 といいながら写真の入った封筒を差し出した。まぁ現像後の写真が犬の死骸や釘に刺された少女の写真のみだから、不可解な顔をするのも当然だが・・・ 慎はその場で封筒から写真を取り出し、すべての写真を確認し、 『大丈夫です。ありがとうございました。』 と言い、代金を支払った。 店を出て、すぐさま交番へ向かった。 これで全てが終わる 駅前の交番へ二人して飛び込んだ。
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