危険な好奇心

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慎『落ち着け!家に誰もいないのか?』 俺『いない!早く助けて』 慎『とりあえず、戸締まり確認しろ!中年女は今どこにいる?』 俺『わからない!でも家の前までさっきいたんだ!』 慎『パニクるな!とりあえず戸締まり確認だ!いいな!』 俺『わかった!戸締まり見てくるから早く来てくれ!』 俺は電話を切ると、戸締りを確認しにまずは便所に向かった。 もちろん家の電気は一切つけず、五感を研ぎ澄まし、暗い家内を壁づたいに便所に向かった。 まずは便所の窓をそっと音を立てず閉めた。 次は隣の風呂。 風呂の窓もゆっくり閉め、鍵をかけた。 そして風呂を出て縁側の窓を確認に向かった。 廊下を壁づたいに歩き縁側のある和室に入った。 縁側の窓を見て違和感を覚えた。 いや、いつもと変わらず窓は閉まってレースのカーテンをしてあるのだが、左端。。。 人影が映っている。。 誰かが窓の外から、 窓に顔を付け、双眼鏡を覗くように両手を目の周辺に付け、室内を覗いている。 家の中は電気をつけていない為、外の方が明るく、こちらからはその姿が丸見えだった。 窓に『中年女』がヤモリの如く張り付いている。 俺は腰が抜けそうになった。
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