危険な好奇心

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俺たちは始め恐怖したが、その何かが『人間』であること。 また相手が『一人』であることから、それまでの恐怖心はなくなり、俺たちの心は幼い『好奇心』で満たされていた。 俺が 『あいつ、何者だろ?尾行する?』 と呟くと、二人は 『もちろん』 と言わんばかりの笑顔を見せた。 微かに見える何者かの懐中電灯の明かりと草を書き分ける音を頼りに、俺達は慎重に慎重に後を着けだした。 その何者かは、その後20分程、山を登り続けて立ち止まった。 俺達はその後方30㍍程の所に居たので、そいつの性別はもちろん、様子等は全くわからない。 かすかな人影を捕らえる程度。 ソイツは立ち止まってから背中に背負っていた荷物を下ろし、何かゴソゴソしていた。 『アイツ一人で何してるんだろ?クワガタでも獲りに来たんかなぁ・』 と俺は言った。 『もっと近づこうぜ!』と慎が言う。 俺達は枯れ葉や枝を踏まぬよう、擦り足で、身を屈ませながら、 ゆーっくりと近づいた。 俺達はニヤニヤしながら近づいていった。頭の中で、その何者かにどんな悪戯をしてやろうかと考えていた。 その時
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