危険な好奇心

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慎と淳と俺が山を抜けた時には0時を回っていた。 足音は聞こえなかったが、あの女が追い掛けてきそうで俺達は慎の家まで走って帰った。 慎の家に付き、俺は何故か笑いが込み上げて来た。 極度の緊張から解き放たれたからだろうか? しかし、淳は泣き出した。 俺は 『もう、あの秘密基地二度と行けへんな。あの女が俺らを探してるかもしれんし。』 と言うと 淳は泣きながら 『アホ!朝になって明るくなったら行かなアカンやろ!』 と言い出した。 俺がハァ?と思っていると、慎が俺に 『お前があの女から逃げれたの、ハッピーとタッチのおかげやぞ!お前があの女に後から殴られそうなとこ、ハッピーが飛び付いて、代わりに殴られよったんや!』 すると淳も泣きながら 『あの女、タッチの事も、タッチも・・うっ・』 と号泣しだした。 後から慎に聞くと走り出した俺を後から殴ろうとしたとき、ハッピーが女に飛び付き、頭を金づちで殴られた。 女は尚も俺を追い掛けようとしたが、足元にタッチがジャレついてきて、タッチの頭を金づちで殴った。 そして女は一度俺らの方を見たが、追い掛けてこず、ひたすら2匹を殴り続けていた。 俺達はひたすら逃げた。 慎も朝になれば山に入ろうといった。 もちろん、俺も同意した。 しかし、そこには、さらなる恐怖が待っていた。
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