竹取物語

2/13
前へ
/30ページ
次へ
今から二十年程前、ある所に竹取り職人の『竹取りの翁(おきな)』という男がいました。 翁は、貧しいながらも妻の『嫗(おうな)』と共に幸せに暮らしていました。 翁はいつも 「ぜってービッグになってやる!」 と言っていましたが、嫗は何を言うとんねんって感じでシカトしていました。 ある日、翁は竹林で3寸程の小さな女の子を見つけ女の子を家に連れて帰り、嫗と共に、『かぐや』と名づけ、たいへん可愛がり、育てました。 かぐやはすくすく成長し、他の子供と変わらない大きさ、そのうえ子役の松元環季ちゃん並の可愛い女の子になりましたが貧乏なのには変わりがありません。 どれくらい貧乏かというと、貧乏すぎてかぐやが小学生になっても小学館から発行されている『楽しい幼稚園』を買うしかありませんでした。 ウッホウッホウッホウッホウッホウッホイエー!! とか言うとる場合ではありませんでした。 しかし、かぐやの思春期突入と共に翁の取る竹は馬鹿売れ、一家はたいへん豊かになりました。   それから長い年月が流れかぐやは、この世のものとは思えないほど美しい娘になりました。 新垣結衣に上戸彩を足してワーーッ!!ってした感じの可愛い子ちゃんになりました。   かぐやの大学の受験合格時には親戚、友人、隣人全てを呼び三日に渡り祝宴をしました。 そしてそれから二年の時が経ちました。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加