竹取物語

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かぐやはその美しさゆえにめっちゃモテました。 モテてモテて、その噂はアフリカのヒンバ族にまで伝わるくらいモテました。 ある日、かぐやに恋い慕い、身分が高く顔のいい五人の男たちが求婚しに来ました。   しかし翁はそれを許さず 「心の優れている方に娘をお渡しましょう。娘の願う品をお持ちくだされば」 と言いました。 「え?え? ちょっとお父さん!?」 かぐやは驚きました。 翁はかぐやに耳を傾けず 「石作皇子殿、あんたは仏の尊い石の鉢を持って来なされ」 と言いました。 そんな物存じ上げない石作皇子は 「なんすか!?それ!?」 と聞きました。 翁は次の男にも話かけました 「車持皇子殿、あんたは東の海にある蓬莱(ほうらい)の玉の枝ね。」 そんな物聞いたこともない車持皇子は 「聞いたことないス・・・」 と正直に言いました。 そして三人目の男に翁は 「右大臣阿部御主人は唐にある火鼠の皮衣だ」 と言いました。 オークションにはまっている右大臣阿部御主人は 「それ、Yahoo!オークションで売ってます?」 と聞きました。 かぐやは慌てて 「お父さん!?ちょっと待ってよ!!私、そんなの欲しいなんて、つーか、なんだそれ!?」 と言いました。
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