~プロローグ~

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しかし、入って来たのはスーツ姿の男だった。 もちろん先生である訳がない。 生徒達は突然知らない男が入って来たことに驚きを隠せずに固まっている。 するとスーツ姿の男が教卓の前に立ち話出した。 「皆様、おはようございます。 この度あなた方生徒は、我が社のモニターに選ばれましたので新世代ゲーム『ダークネス』をプレイしていただきます。」 と言い、待機していた大きなスーツケースを持った2人の男に目で合図し、教室に入らせた。 半数以上の生徒達は『新世代ゲーム』という言葉に惹かれ、はしゃいでいたのだが夕凪 夏輝(ゆうなぎ なつき)が、 「めんどくせー。それに俺はバイトで忙しいからゲームなんてやってる暇ねぇんだけど。」 と言った瞬間、スーツ姿の社員の纏う空気がいきなり冷たいものへと変化した。 「モニターになっていただけないのでしたら、……今ここで死んでいただきます。」 冷たい笑顔で言い、どこからか銃を取り出し銃口を夏輝に向けた。 夏輝は何も言うことができず顔は真っ青だ。教室には冷たく重い空気が流れた…。
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