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ライオンの俺は、うさぎのお前を愛せない。
お前をやさしく撫でてやりたいが、鋭い爪がお前の綿のように柔らかい体を傷付ける。
ごめんなぁ。
お前をあたたかく包んでやりたいが、大きな俺だから小さなお前を潰してしまう。
ごめんなぁ。
お前をていねいに毛繕いしてやりたいが、舌はザラザラしているからボロボロにしてしまう。
ごめんなぁ。
お前を好きになってくれるうさぎとお前と家族を、見守ることならできる。
それでいいんだ。
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