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痛みを堪えクリフの運転する車に揺られていると大きな病院につく。
「肩を持つよ」
「ありがと………」
クリフに支えられながら病室に向かう。
お腹の痛みは少し引いていた。
「少しお腹を見せて下さい」
そう言われ服をまくりお腹を見せる。
下腹がやはり張っていた。
エコーを撮ると、医師が言った。
「盲腸のような今すぐ手術を要するようなものではありません。
ガスが溜まっているんだと思います。
一応整腸剤を出しておきますが痛みが引かないようであればまたすぐにお越しください」
整腸剤を受け取る。
「ガスが溜まってるって言われた……」
「ガス!?あんなに痛がってたのに!?」
店に帰りイリーに医師から言われた事を話すと興奮したように言った。
「違う病院にも行った方がいいわよ!」
私はそれを断った。
お腹が張っているのもガスのせいだと思ったから。
「痛みが引かなければまた病院へ行こう。」
私はクリフを見て頷く。
1週間後の様子を見てまた検査しに行けばいい。
「とりあえず今日は家に帰って休んだ方がいいわよ」
「そんな動き回るわけでもないし、暴れなきゃ大丈夫だよ。
帰ってもする事無いし」
「でも…やっぱりレースでも布でも持って帰っていいから、家に帰った方がいいわ」
強いイリーの押しに負け、私は家に帰る事にした。
「ありがとう、また明日」
「お大事に」
送ってくれたクリフにお礼を言ってビルの中に入る。
「……痛…」
まだ少し、お腹は痛かった。
お父さんはソファーで寝ている。
お父さんの体に毛布をかけ、私は自分の部屋に入るとすぐ横になる。
どの体制も、お腹の痛みは変わらない。
「吐きそう……」
もしかして
本当に盲腸とか……?
でも手術を要するような物は見つからなかったって言ってたし
お腹切るの嫌だな…
そんな事を考えているとか私はいつの間にか寝てしまった。
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