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家に入った途端に気分が悪くなる。
現在時刻は6:30
すぐに仕事行かなきゃ学生だってことがばれる…
制服を脱ぎ、シャワーを浴びる。
着替えて化粧して…
夜の街へ私は歩いてく。
地面にはいつくばってでも生きなきゃ
"先生"に言われたから。
…ね、センセ………
「おはようございまーす…」
「おっ、真央ちゃん入りました~
今日忙しいからさっさと部屋入ってくれる?
来たばっかなのにごめんね~」
「はい」
更衣室に入る。
着替えていた女達が私の方をにらみつけてくる。
そんなの気にしないけど。
カチャッ…
「うっ…!」
ロッカーを開けて愕然とする。
使用済みのコンドーム…!!!
「ウぷっ…ッ……ゥエ…ッ」
物凄い異臭に吐き気が押し寄せてくる
クスクスクス…
そんな私の姿を見て笑ってくる女達。
私は込み上げる吐き気を押さえて女達をめいっぱいにらむ。
女達は私から視線をそらし更衣室から出ていった。
私はソープで働いてる。
入店して約1年半。
私は入ってすぐトップにのぼりつめた。
より多い収入を得るために。
父の借金は全て私が返済する。
そう言って私は親戚の家を出た。
借金総額は4億…私は私の両親が家にいないのをいいことに親戚中から疎外され続けた。
まるで借金の返済なんてもっぱらする気は無いとでもいうように…
ご飯は朝のおにぎり1つのみ。
いとこからは毎日殴る蹴るの暴行を受けていた。
多分ストレス発散のため。
ろくな理由じゃないと思う
寝るための毛布ももらえず床で丸くなり眠る毎日で。
"この家に人間はいない"
私は人間の扱いさえもされていなかった。
汚物のような扱い。
大きなストレスを毎日感じ続けていた。
死のうと何度も考えた。
でも父がいない今、私は母を支えていかなきゃならない。
そのことを思うと私は自殺を思いとどまれた。
生きる理由が…
それしかなかった。
本当をいうと死ぬのが怖かっただけなのかもしれない。
そんな毎日の中私が親戚の家を出る日がやって来た。
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