ゴーストタクシー

5/7
前へ
/9ページ
次へ
それから俺は寝てしまったのだろうか… 自分の意識がハッキリとしない… 気がつくと辺りは見た事もない風景が広がっていた。 「どこだここ?」 慌てて運転手に聞いた… そうすると運転手はすました顔で… 「はい…目的地です」 と答えた。 俺は慌ててポケットに隠していたナイフを運転手に向けて… 「ここで降ろせ!」 と言った… 運転手は動揺せずにニヤリと笑うと。 「代金はいりません…ただし…あなたの忘れてしまったものをいただきます。」 「忘れてるもの…」 「それは…笑顔です」 「バカバカしい…」 その会話を終えると、俺は急いでタクシーから降りた。 運転手は不気味に 「まいどありがとうございます」 と、つぶやいた。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加