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それから俺は寝てしまったのだろうか…
自分の意識がハッキリとしない…
気がつくと辺りは見た事もない風景が広がっていた。
「どこだここ?」
慌てて運転手に聞いた…
そうすると運転手はすました顔で…
「はい…目的地です」
と答えた。
俺は慌ててポケットに隠していたナイフを運転手に向けて…
「ここで降ろせ!」
と言った…
運転手は動揺せずにニヤリと笑うと。
「代金はいりません…ただし…あなたの忘れてしまったものをいただきます。」
「忘れてるもの…」
「それは…笑顔です」
「バカバカしい…」
その会話を終えると、俺は急いでタクシーから降りた。
運転手は不気味に
「まいどありがとうございます」
と、つぶやいた。
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