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ユウは嫌々ながらも
いつものように木こりの仕事を
こなしながら
武術や剣術の練習をしていた。
すると
向こうの茂みから
ガサガサ
と音がした。
動物の足音ではない。
ユウは直感でそう思った。
「…誰だ!?
誰かいるのか??」
ユウは恐る恐る
その茂みの方へ歩み寄った。
するとそこには、傷ついて
今にも倒れそうな少女が
息を乱しながら
座り込んでいた。
「どうしたんだ?!
こんなところで。
何かあったのか??」
ユウはその少女に近寄ると
少女は
苦しそうにしながらも
必死に訴えてくる。
「国王に…!!
国王が私の命を狙って…
助けてください…っ」
ユウは考える間もなく言った。
「こんな俺で良ければ…
力になるよ!!」
少女は泣き腫らしたであろう
赤い瞳に
溢れんばかりの涙を溜めて
ありがとう、ありがとう
と何度も言った。
ユウは立つことも
ままならない少女を支えながら
家に連れ帰った。
そして、ユウは
彼女の手当てをしながら
事の詳細を聞いた。
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