始まり

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「覚えてろよ!」 「定番の吐き言葉だな。だせぇ。」 次の日また万場の前を通りながら学校へ向かおうとするとまた喧嘩が勃発していた。だが今日はいつもと様子が違う。今日はなんだと思い、好奇心で中を覗くとやたらぼこられているやつがいる。何かを喋っている。耳を澄ませて聞くと、「テメー何、中学生になんか負けてんだ?やり返してこいや!」誰のことだ?と思いながら昨日の事を思い出した。「……俺だ。」 やばい、ばれたら何人で襲われるかわからんと思い、全力で逃げた。いくら喧嘩が負けたことがないと言っても数が多すぎたら勝てない。俺は学校へは行かずに家に帰った。「やばい…そこらの中学生ならまだしも万場なんて…」俺は少し弱気になっていた…。すると昔、親父が言ってた言葉を思い出した。
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