楽しみと悲しみは紙一重、なんて事を言ってみる

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 初めて小説を書くとき、それはどんなに小さな出来事でも嬉しく感じられる。閲覧した方がいた。コメントしてくれる人がいた。たったそれだけの事で俺は嬉しかったし、皆もそうだと思う。    その楽しみはどんな事であろうと一緒のはずだ。スポーツだって裁縫だって、何だってそうだ。どんな事も、最初は必然的に楽しい。  だけど、それがいつまでも続くとは限らない。飽きたり、楽しさが見出されなくなったりして小説を挫折した人っていうのもいるらしいです。俺の周りには居なかったんで分かりませんが。    まぁ、そんなことはどうでも良いや。今は、俺なりに小説を書くことをどう楽しませるかが題材だからね。    どんな小説を書くときでも、やはり最初に作らなければならないのはストーリーだろう。俺の初めて書いた作品はファンタジーなんだけど、今見たら本ッッッ気で恥ずかしい。今これをモバゲーで公開したら、間違いなく穴があったら入りたいくらいに恥ずかしい気持ちと、今から自殺でもしようかと思えるほどの後悔に襲われるだろう。    で、やっぱり思うのが「こんなものでどうして楽しめたのか」。    多分あの頃は、自分の作ったストーリー全てが面白いと思い込み、それのお陰で楽しめたんだと思う。楽しむには自分の作品にある程度の自信を持て、という事か。   だからといって、自意識過剰にはならないのも肝心。こういうのはバランスを保つのが難しいけど何事も程ほどに、という奴だ。分からなくても、きっと誰かがそれを教えてくれる。それに気づいたら、そうして欲しいというだけだ。  あ、思い出した。ストーリーはまず最初に完結までしっかりと書いておいた方が良いよ。まずはストーリーが浮かんだことに喜びを感じれば、しばらくその小説を書くことに飽きを感じない。    そして、それを書きつづけていけば考えていたのよりもずっと良いストーリーが浮かぶだろう。それを当初のストーリーから変更すれば、自分の成長をしっかりと感じられ、これからも頑張ろうと思え、制作意欲が増す。   俺がそうだっただけかもしれないけど、それでも俺は楽しいって思えた。何だか、あの頃が懐かしいなぁ……。  
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