楽しみと悲しみは紙一重、なんて事を言ってみる

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 どういう事なのかというと 、例えばここにファンタジーの話が書かれてあるとする。自分が設定をつけていき、それを読者に見てもらうと仮定しよう。自分が書いたはじめての作品がファンタジーだったから、何となくそうしてみただけだ。後悔はしていない。    設定で読者に楽しめるものを作っていく。だけど、それだけでは他人ばっかり楽しませて、自分が全く楽しめない。そこで必要なのが、「他人の知らない設定」だ。    無論、主人公の秘密や魔法(あると仮定して)の詳しい設定は書いておかないといけない。ありえないくらいに詳しく。    で、魔法の中には当然禁止事項などがあるはず。その中に、「自分しか知らない、ストーリーには差し支えない程度のルール」を入れておくのだ。    モバでファンタジーを書けば、大勢の人が楽しんでくれるから、その辺りは問題ない。きっとあの時俺の書いた作品も、10人程度の方なら面白がってくれるかもしれない。ただ、本気で恥ずかしいと思えるから絶対にしないけど。    その楽しんでくれた人も知らない、自分だけが知ってるルール。それがあれば、自分だけしか入れない絶対的な領域があることが嬉しく思え、どんどんと書きたくなってくるのだ(実際俺がそうだった)。小説を書く上で、これほど楽しいと思えた事は無い。俺は、この設定のおかげで今も携帯小説を書いてるといっても過言ではないといえるからね。    ただ、あまりにもそれが多すぎちゃうと、書き方にも飛躍しすぎるものがあって、読者を置いてきぼりにさせちゃうパターンが非常に多くなる。     前にも述べたけど、何事も程ほどに。    何事も程ほどに。    大事だから、二回言いましたよ?
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