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横になって眠りについている姫を見ながら思った。
シュダは無事なのか、と。
昔から私と姫とシュダは三人一緒で、姫のお守り役兼護衛役としてやってきた。
近衛兵副隊長に任じられた時、シュダはすでに隊長だった。
剣の腕も強く、二人で姫を守ることを誓った。
姫のいないところでは、どちらかが必ず最後まで姫をお守りする。
という血の約束すらしていた。
隊長は戦いがくることを何となく予期していた。その時のためへの備えもしてあり、姫だけを逃がすことが出来た。
しかし、途中に追っ手にあい、隊長は私と姫を守るため、一人残って戦っていた。追っ手の数から隊長一人では危険だったはず。
あの血の約束を優先し、姫を逃がすことに専念して、隊長と戦えなかったことを後悔していた。
隊長が無事ならいいのだが…
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