約束

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「血の誓いをしたじゃないですか?二人で姫を守ろうと…何故です?」 『ああ、したなぁ。だが姫を守るのは俺一人だ。だから、婚約も勧めた。領土の代わりに姫をもらう約束でな』 「何故、そこまでして…」 『それは姫が一番ご存じだと思うけど…ねぇ、姫』 姫は俯いたまま黙っている。 『私は何度となく姫に婚儀を申し込んだのだよ。姫は首を縦にはふらなかったが…それなら、自分のものにするには力づくしかないだろう…』 私は驚いた… 『逆に聞こう…何故お前は正気のままでいられると思う…』
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