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PM2:03 レザレノ学園玄関前
「スゴい広いな…」
「…先輩…歩くの…疲れた…」
「じゃあ先生呼んでくるから待ってて!」
「あ、おーい…って行っちゃった…」
…………………………………
「あ、来たぞ。」
「おや、あなた方は…」
「あ、はい。弁護士のイリスです。」
「その後輩のアオイでぇす。」
「弁護士…あなたがカイウスが言っていた人ですか。」
「は、はい…あのあなたは?」
「申し遅れました。私はジェイドカーティスです。教師をやっています。よろしく。」
「あの、昨日カイル君に何があったんですか?」
「昨日ですか?私は宿題の催促をしたら彼はあわてふめいてただけですけど♪」
「はぁ…(笑いながら言われてもな…)」
「!そういえば昨日手袋が無くなったとか言ってましたね。」
「!そっ、その話聞かせて下さい!」
「それは昨日、終業の時にカイルは私の所に来て『手袋が無くなったんです!』と言ってました。」
「な、何だって!」
「ど、どうしたんですか!先輩!」
「カイル君の手袋が盗まれたってことは現場にあった手袋は…どういう事だ?」
「…話を続けますよ。どうやらとても大事な物で彼女からの手作りなようで…」
「これは重要な事だ…メモしなきゃ…」
「…そうだ!ちょっと待って下さい!」
ガシャガシャガシャガシャガシャ…
「あった…これです。」
「ビデオテープみたいですね先輩。」
「ジェイドさん。これが何か?」
「これは昨日防犯カメラで撮った映像です。説明より見る方がいいでしょう。」
……………
…僕達が見たその内容は…どこかで見たことがある人がカイルの手袋を盗むという内容だった…
「…先輩。これって…」
「うん。おそらく犯人は…コイツだ!あのっ、このテープ借りても良いですか?」
「え、ええいいですけど…この人を知っているのですか?」
「はい。どうやら『バルバトス金融』の社長みたいで…こうなったら会社にいって問い詰めて…」
「待ちなさい。その会社は危ないそうで。それに場所は知っているのですか?」
「あ…」
「ちょっと待って下さい。………はい。ここに地図がありますから、それをたどって行くといいでしょう。」
「あ、ありがとうございます。」
「あと私の知人にその会社の秘書をやっている人に連絡を入れておきますからよろしく言っといて下さい。」
「ジェイドさん。ありがとうございます。」
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