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PM3:12バルバトス金融本社社長室
「確か、社長室はここだよな…受け付けの人が秘書が来るって言ってたけど…」
「秘書ってどんな人でしょうね?やっぱメガネとかかけているんでしょうか?」
「それは雰囲気だけじゃないか…あ、来た!」
「あなたは…?」
「あ、僕は弁護士のイリスファンファールです。」
「…あなた方がですか?」
「…?はい。あなたは?」
「私はアトワイトエックスです。今は時間がありません。少しおまちを…」
「あのー…(何だ?ダンボール箱をあさり始めたぞ…)」
「…これです。受け取って下さい。」
「…一つ目は『借金返済証明書』?これは誰のですか?」
「…スタンとか言う人です。」
「なぜこれを?」
「…訳は聞かないで下さい。」
「先輩、もう一つのは『金庫』ですよ。」
「金庫ねぇ…これは?」
「…社長によるとある人から盗んだとか。」
「盗んだ…?」
…泥棒ですか?金品が盗まれた…?
…いやそれが、金品じゃなくてスタンが大切にしてた金庫が無くなったのよ!…
「!まさかその金庫の中って…アオイさん。その金庫開くかい?」
「いや、開かないです先輩!…どうやら四桁の番号を入れるみたいです。」
「四桁…『1124』だ!アオイさん早く!」
「は、はいぃ!」
ピッピッピッピッ。…ガチャ!
「ひ、開きましたよ!先輩!」
「何が入っているんですか!イリスさん。」
「え、ええと…『バルバトス金融の闇』?何だこれは…」
「新聞の記事みたいですね。」
「これは…不祥事ばっか書いてあるな。」
「…あ。急いで下さい!社長がきます。」
「え…もういいですけど。」
「早くこっちに…」
……………
…僕達は捜査をしていくうちにとんでもないことを知った。盗まれた金庫の所在はバルバトス金融に…そしてその中身はバルバトス金融の闇の顔が書かれていたスタン直筆の記事だった。…それにしても秘書のアトワイトさんって何か変だったなぁ…
つづく
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