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9月25日AM11:30 留置所面会室
(…ここに依頼者がいるのか。とりあえず話を聞かないと始まらないな。)と思っていると依頼者らしき人物が席に座った。だがその人物は黄色のツンツンした髪型でどう見ても高校生ぐらいの男だった。
「あ。」
「………。」
「あ、ええと…おっおはようございますっ!」
「(先輩上がってます~)」
イリスは慌てながらも再び口を開き
「あ、僕はあなたの弁護をするイリスと言うものです。あの、君がカイルくん…?」
「!あ、はい!カイルデュナミスです。」
「(とりあえず挨拶はよしとして話を進めなきゃ。)」
「カイル君。とりあえず事件の事を話してくれないかな?」
「…あれは母さんに頼まれて外にある荷物を取ってくるように頼まれて外に出たんですけどそうしたら人の足があって見てみたら父さんが…」
「(!父親が殺されたのか。)じゃあその後カイル君は?」
「俺は何があったのかもう…頭が真っ白で…」
「かわいそう…カイル君…。」
(くそっ、犯人絶対許せない…)
「…そう言えばカイル君はどうして僕の事を?」
「それは…手紙でイリスさんの事を知りました。」
「手紙?送った人は?」
「それが…送り主が書いてなくて…ただ『この弁護士に任せるといい』って書いてあって…それで…」
「…そうですか。(誰が送ったんだろう?)それじゃあ後…」
「あ、先輩、もう時間が無いですよ~。」
「ん、そうか。カイル君お話ありがとう。それじゃあ…」と席を立とうとしたら、
「イリスさん!」とカイルが引き留めた。
「何ですか?」
「俺は父さんを殺してません。だから…」
「わかっています。絶対にあなたの無実を証明します!」
「先輩…」
「…行こう、アオイさん。現場に行って調べよう。」
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