第1話 探偵パート

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同時刻 保育センター内 「うわぁ…荒らされているな…床一面に物が散らかっているぞ…」「何かスゴいことになってますよ…」 「…?向こうで警察の人と女性が何か言い争っているぞ。」 …ちょっと!あんたたち何をしてるの!… …いやだから!調べているんですよ!… 「…あ!こっちに来たぞ!」 「ちょっと!あんたも警察の連中?」 「いやいや!僕は違いますよ!」女性は怒り口調で、 「じゃああんたの名前は?」 「(うう…恐い…)あ、あの今度カイル君の弁護士のイリスと申します!」 「イリス?………………………そうか…アンタね!」 「え…」 「それで、どうなの?カイルの様子は?犯人はわかったの?無実を証明できるの?!」 「ま、待って!今話しますから!(く、苦しい…)」 「せ、先輩。大丈夫ですか?顔が真っ青でしたよ!」 「ああ、大丈夫…(殺されるかと思った…)」 「それで…弁護士がここに何の用?」 「!あ、あの色々と聞きたいことがあって…」 「ああそうね!カイルのためだもんね!」 「…所であなたの名前は?」 「ルーティカトレットよ。よろしく。」 「あのぅ…何かあったんですか?」 「ええ、昨日ウチに泥棒が入ったみたいで…」 「泥棒ですか?金品とか盗まれた…?」 「いや、それが金品じゃなくて、スタンが大事にしていた金庫が盗まれたのよ!」 「?…その中身は?」 「いえ、あたしは何も…スタンが『開けちゃだめだ!』って…」 「うーむ…(犯人はこれが目的で殺したのかなぁ?)」 すると今度はアオイが口を開いた。 「あのー、スタンさんと何処で出会ったんですか?」 「ええ、職場で出会って、そして付き合っていくうちに…結婚したのよ。」 「へぇ~。その後どうしたんですかぁ?」 「その後カイルが生まれて、スタンが『子供のための施設を作ろう!』って言って借金を作ってでも保育センターを建てたのよ。…まあ、スタンとあたしが頑張ってもう借金は無いけど。」 「いい話ですねっ!」 「…でも何で死ぬ必要があるのよ…」 「…カイル君ってどんな子ですか?」 「…ええ、スタンと似て元気な子で…寝起きのヒドさもそっくりで…」 「へぇ~。」 「それで毎日、これを使って…」「フライパンとおたまで…どうするんですか?」
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